Bくんが2軒目に連れて行ってくれたのはおしゃれなカフェバー。
普段しっかりしているわたしは気を抜くとポンコツになるのだけど、
ここでも飲み物を運びながら派手にこぼす。
店員さんに謝って、ついた席でまた派手にこぼす?
Bくん「も~、なにやってんの」
にこ「わー、ごめんなさい!」
しょうがねぇなぁ、みたいな呆れた顔にときめく?
お互いの仕事の話を熱量高くしていたが、急に
Bくん「いま、いい人いないの?」
わたしは別人のふりをしてBくんに会う時に
【嘘をつかない】と決めていた。
(んー、ここは正直にいくか!)
にこ「いるよ?」
Bくん「いるんだ」
にこ「Sくんって人でね」
Sくんの魅力と、わたしを気になってると言ってくれたことを話す。
Sくんの話→会ったことがない人を好きになった話
Bくんは黙って聞いてくれて、
Bくん「じゃあその人のところに行けばいいじゃん」と言う。
この時はSくんと連絡が取れなくなって1ヵ月半が経っていて
今日はBくんに会いたいから誘ったんだけどな。
素直にBくんが気になるよ、とは言えないひねくれたわたし。
Bくんの表情からは感情が読めない。
ベンチ席に座っていたのに、急に離れて座るBくん。
にこ「?」
Bくん「その人のところに行けば?」(2回目)
にこ「そうだねえ」
Bくん「そっちに行っていい?」
にこ「??どうぞ」
物理的な距離を詰めてくるBくん
にこ「いや、近いな、笑」
Bくん「え、俺どうしたらいい?」
にこ「うん?」
Bくん「グイグイいかないようにしてるんだけど」
ん???
Bくん「にこちゃんをいいなって思ってなかったら、今日も会わないよ」
え!!!
急展開に語彙力を失うわたし。
それともただの鈍感なのか?
Bくん「俺どうしたらいい?」(2回目、笑)
えええ、どうしようどうしよう何も考えてなかったー!ううう嬉しい!!
にこ「・・・知らん!」
にこ「どうするかは自分で考えて」
はい、出ましたペットのあまのじゃく!
飼ってるんですねえ~???
シャイ×ツンデレ×強気の最悪の方程式ですねえ
また離れて座るBくん。
にこ「いや、そんな拗ね方されてもね」
かわいいかわいいかわいいやないかーーーい!!!
閉店時間をとっくに過ぎていたので、退店。
駅まで送ってくれる途中で、
Bくん「俺と付き合う?」
めちゃ言葉にしてくる人だな!
にこ「んー・・・、ちゃんと考えてなかった」
「一応、わたし前にちゃんと悲しい気持ちになってるからさ」
Bくん「・・・それを言われると何も言えない笑」
「手つなぐ?」
さっと繋がれて、いつかのKくんを思い出す。
→カエル化現象なKくんの話
改札の前で終電まで話す。
Bくんの手はポカポカで温かかった。
この時点でわたしは気持ちが決まっていた。
にこ「わたし、クレイジーじゃないし、あざとくもないよ」
Bくん「そう?」
にこ「お酒も弱いよ。だけど、これからよろしくね!」
にこ「なんか、数年前のデジャブだぁ。また予想してなくて驚いた」
Bくん「ここでキスしたらデジャブだね」
よく覚えてんな!
なんでも言葉にするのやめろおおおおお???
帰るの?帰るわい!というデジャブまでセットで繰り返し、
終電なのでバイバイ。
え、こんなことある?
小説みたいじゃないか?
同じ人と3回巡り合って、また惹かれ合って、
こんなことあるの??
運命ってやつ???
ふわふわした気分で帰宅。
やばいやばい、好きになりすぎないように気を付けよう。
中学受験をするような厳格な家庭で育ったBくん。
心理的安全性のある家庭で放牧されて育ったわたし。
知識と経験からの自信がたっぷりなBくん。
いつも根拠のない自信があるわたし。
文字を見て意味を理解するBくん。
その文字の色や形を見ているわたし。
全然ちがう人間ってことはわかっている。
ちがうから、自分と真逆だから惹かれるのかな。
幸せ気分も束の間、会えたのはこれが最後となるのでした。
>>>またかよ<<<
まだまだつづく!
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