年下関西人のSくんアゲイン⑦なんか良いかも

会ったことがない人を好きになった話

ガチャリ。

洗面所から出てきたSくんは、白い長袖のロンTに柄物のハーフパンツだった。

 

「お待たせしました」

「じゃあ、帰るね」

「いや待って!ほんとにすみません」

 

わたしは人が困っているところを見るのが好きなのです。笑

 

その後は、彼が新しく買ったボクシンググローブを見せてくれたので、ミット打ちの練習をさせてもらったりオムライスを作って食べたり。

予定通りレジンアートをふたりで作る。
「何色にしよ」

「何色が好きなの?」

「みどりかなあ」

「わたしは何色が似合う?」

「・・・・・(凝視)」

「いや、長いな。笑」

「水色?」

「昨日ね、同僚に、何色の服着て行ったら可愛いか聞いてから来ました」

そう、わたしはいちいちアピールするタイプです。

 

「赤リップがいいとも言われた」

「赤リップは強そうすぎて苦手かも」

ほーらね。
赤リップ嫌いな男いるでしょ。

「あとヘアスタイルも教えてもらったんだ~」

「今の髪型が似合ってるけどな。・・・ちなみにロングが好きです」

「あ、聞いてないです」

「そうやね。笑」

「じゃあ、これからはずっとロングにしよっと」

「いや、ここで一生を決めんでええねん。笑」

あれ、デジャブだ。

 

ポップコーンを作って、最近は電子レンジで作る仕様になっていることに少し悲しくなり(IHのご家庭が増えたからだよね。ポップコーンの包材はアルミだから、直火じゃないと作れないから)、

プロジェクターで投影しながら、映画をセレクトする。

サブスクの沢山あるラインナップの中で、Sくんがおすすめしてくる作品は全部わたしも視聴済みだった。
趣味が合うのかもしれない。

電話で話していた映画を観ることに。
(Sくんは既に視聴済みなのに、もう1回観たいからと言ってくれた。やさしい。)

ポップコーンを抱えてソファの端に座っていたら、Sくんも隣に座った。

 

近いな。

 

と、思った時にぐいーっと引き寄せられてSくんの上にごろん。

「わ!・・・重くない?」

「全然。2kgぐらいやろ?」

 

え。どうしよう。
Sくんの心臓がドクドクしているのが聞こえる。

手を出されそうになったら即帰ろう。←

 

映画を観ながら、Sくんは時々ふふっと笑ったり、登場人物に突っ込んだりしている。

わたしは、それどころじゃない。笑

全然、まーったく、集中できないまま、映画2本を観終わった。

 

無心でポップコーンを食べていたら、おなかすいてるん?とパスタを作ってくれた。
寒いな、と思っていたらブランケットでくるんでくれる。

 

え。どうしよう。(2回目)

なんか、幸せな気がするんですけど。

 

食器を洗ったら、「ありがとう、助かるわ」だって。

は?

こっちが「ごはん作ってくれてありがとう、ごちそうさま」なんですけど。

 

一緒に格闘技を観ながら、ふと、壁時計を見る。
9時半だった。

「この試合観たら帰る?」

「うん」

 

また駅まで送ってくれた。

 

半日一緒にいたので、もし付き合ったらこんな感じかな?を想像できたのが良かった。

お互い、気を使いすぎずまったり過ごせて良かった。

甘えるのが苦手なわたしを、年下なのに甘やかしてくれる人で良かった。

超据え膳状態なのに手を出してこないことに余裕を感じて、印象が良かった。

 

 

気になったのは、、、

帰り道に脈絡なく「福利厚生で、会社の近くに住むとメリットがあるから近くに住んでる奴が多い」って言ってたこと。

わたしと歩いてるところを見られたくないのかな?

 

あと、トイレの床に、空のANNA SUIの香水ボトルが置いてあったこと

 

かなあああ〜笑

 

あなたはどう思いますか?

 

 

つづく!

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