Sくんとの初デートから数日。
仕事に身が入らない。笑
ぼーっとしちゃうし、気を抜くとSくんのことを考えちゃってる。
わたしは女子高生か。
夜、家で仕事をしていたら着信が鳴った。
「もしもーし!びっくりした~」
「おつかれ」
Sくんだった。
「何してました?」
「まだ仕事してた〜!もう終わり!」
「あの〜、もし興味があったら、一緒にやりたいことがあるんですけど」
「えー!なにそれ!楽しそう!」
「いや、まだ何も言ってないねん。笑」
もう、わたしの声が聞きたくなっちゃってるじゃん。
わたしに会える口実探してきたんじゃん。
お誘いはアート系の工作だった。
「えっ、わたしこういうの好きって話したことありましたっけ?」
「えっ、そうなん?それなら良かった」
「以外だな〜ものづくりとか興味なさそうなのに」
「いや、親父がデザイナーで、センスはないけどやってみたいんすよ」
「そうなんだ!わたしも母がデザイナーだよ」
「そうなんや」
今までわたしが作った制作物の、3mある恐竜とか、壁画の画像を送る。
「え〜!すごいやん。これとかどうなってんの?」
じゃあ一緒に画材屋さんに材料買いに行って、工作しよ〜!ということに。
「なんか、日常に飽きてきたんで感動体験したいんすよ」
「感動体験ね〜。最近なにか感動した?本とか映画とか?」
「なんやろ、、、あ、でも」
「うん?」
「この前の花火は、ちょっと良かったな。空が晴れてて、風も吹いてて」
え〜!!!
可愛いこと言ってるんだけど!!!
「ロケーションが良かったもんね」
電話越しで良かった。
冷静を装えてる、はず。
そこから映画の話になって、映画の趣味が合わないのおもろいな、と笑ってくれて
「好きな俳優さんは誰?」
(本当は女優さんを聞きたかったけど聞けない笑)
「ん〜」
「なんか暗い俳優が好きそうだな」
「うるせえな笑」
うわっ。
うるさいと言われて嬉しかったのは初めてです。
なんか前より仲良くなれてる気がして嬉しい。
「じゃあ今度は映画観に行きましょ」
「うん」
は?映画だと??
わたしのこと好きじゃん。
「でもせっかく一緒にいるのに2時間もお喋りできないの勿体ないな」
「じゃあ別々で観る?観終わったら電話するわ」
「電話くれるんだ?」
「うん。どやった?って。わたしはこう思ったで。ほな今から会おうか〜って」
「結局会うんかい。笑」
気付くと2時間が経っていた。
今日は前よりもよく笑ってくれた気がする。
嬉しいなあ。
というわけで、次はおうちデートか映画デートかな!
楽しみです♡
つづく
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