時空を超える男

バチェラーデート

今日もめげずにバチェラーデート!

バチェラーデート

バチェラーデートはお相手の都合でキャンセルとなり、新しいお相手を希望しない場合、または希望に沿った方が見つからなかった場合(今まで一度もないけど、そもそも男性の会員数の方が少ないので満員御礼になる可能性がある)に、【バチェラーチケット】というものが発行される。

優先マッチング権のようなもので、評価の高いお相手とデートができるというもの。

 

本日のお相手はこのバチェラーチケットを使ってマッチングした、Dさん41歳。

女性から受けた評価は、目がぱっちりしていて笑いじわがチャームポイント、優しい。

 

前日に連絡し、わたしの仕事の都合で待ち合わせ場所を変更してもらった。

にこ「◎◎駅、△△駅、✕✕駅、あたりだと都合良いのですがいかがでしょう?」

Dさん「大丈夫です。どこが良いですか?」

にこ「先ほど送った駅だとどれも都合良いです」

Dさん「近いのは△△駅です」

にこ「では△△駅でよろしいですか?」

Dさん「大丈夫です」

にこ「ありがとうございます。お店はこのあたりどうでしょう?①URL~、②~、③~」

Dさん「大丈夫です」

 

 

 

 

どれか選んでくれえ?

 

にこ「どれが良いですか?予約しておきますよ~」

Dさん「どこかわからないので、③でお願いします」

 

わからない・・・?
URLにお店の名前も住所もあるのに??
とは思いつつ、③のお店前で待つことに。
返事が来たのが待ち合わせ30分前だったので予約はできなかった。笑

 

待ち合わせ時間を過ぎ、ドタキャンかな?と思い始めた頃にDさんが現れた。
ぱっちりしたきれいな目、ネイビーのニューエラのキャップにネイビーのフーディーのラフでカジュアルな服装だった。
遅刻の連絡は入れようよ?

Dさん「場所がわからなくて」

GoogleMapって知ってる・・・?←
この時感じた違和感が伏線となった。

お店に入るが、まさかの15分後から貸し切りとのことで他を探すことに。

にこ「えーと、近くのカフェは・・・」

Dさんはポケットからスマホを取り出すこともしなかった。

Dさん「こういうの(探すの)得意そうですね」

え。笑

にこ「いえ、雨が降ってきてますし、この周辺に詳しくないので早くどこか入りたくて・・・」

わたしは先導して、商業施設に入ることに。

 

Dさん「好きなお店に入ってくださいね」

 

なんかこの人、なにも提案してこないし、なにひとつ決めないな・・・

良く言えばわたしのしたいようにさせてくれる。
悪く言えばこちらに丸投げ。笑

 

バチェラーデートでAIが設定してくるのはカフェなので、いくつかのカフェで、どうですか?と聞いてみたがなんとなく反応が良くなかった。

Dさん「お酒があればどこでもいいです」

 

 

うん、先に言ってよ?

 

にこ「そうだったんですね、じゃああっちのお店はどうですか?」

ようやくお店に入る。
テーブルでQRコードを読み込んでオーダーするシステムだった。

Dさんはスマホを取り出し、カメラを起動させ「パシャ」・・・

 

うん、QRコード知らないのかな?
撮影してどうするん。

 

その後もずっとモタモタとしていて、何度も閉じてしまうようで最初からやり直したり、画面に出ているであろうメニューを見せてもくれず。笑

わたしやりますよ?と一度自分のスマホを取り出したが、頑張っていたので黙った。

 

にこ「今日はお休みだったんですか?」

Dさん「はい」

にこ「シフト制とかですか?」

Dさん「いえ、そうではないんですけど」

にこ「あ、そうなんですね・・・???」

 

 

にこ「お仕事はどんなことをしてるんですか?」

Dさん「車の溶接をしてます」

にこ「溶接!どんなことするんですか?パーツを組み合わせたりとか?」

Dさん「まぁ色々ですね」

にこ「へぇ、そうなんですね・・・???なんでその業種に就職したんですか?」

Dさん「うーん、まぁ、なんとなくです」

にこ「車が好きとかです?楽しいですか?」

Dさん「うーん、言葉で表現できないんですけど、あんまりですね」

にこ「へぇ・・・・・・???」

 

 

 

どうしよう、なにもわからない。???

 

受け答えがすべてふわっとしているのだ。

たまにわたしにも質問をしてくれるのだが、言語の共通化ができないというか、答えても全く伝わっていないのがわかった。笑

声や喋り方も相まって、まるで昭和から来た人と会話しているみたいだった。

ストリート系で可愛いと思った服装も、とっつぁん坊やみたいに見えてきた。笑

 

 

そろそろ出ますか~、とお店を出る。
徒歩5分圏内に3つの駅があった。

にこ「わたしはこっちの駅ですけど、帰りの線どっちですか?」

Dさんは「わからないな」と言いながら、わたしについてくる。

 

なぜ調べない?笑

ホームまでついてきて、ちょうど電車がきた。
にこ「たぶん、この電車に乗って□□駅で乗換えですよ」

 

まるでお父さんと心配する娘だ。

 

では、とさよならした。

 

飾らない感じが素敵な人だった。
けど、やっぱり同じ世界に生きている人がいい・・・
会話は通じてほしい?

そして、勉強ができないとしても聡明な人がタイプだな、と感じた。

 

というわけで、初の「バチェラーチケット」
わたしの場合はあてになりませんでした。泣

 

おしまい。

バチェラーデート

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